
昨日の雨にも負けず、我が家の金木犀も満開となりました。
このあま~い香りに包まれると、「あぁ、秋だなぁ…」とちょっとワクワクしてきますね。

今年は、例年になく花付きがいいようで、どの枝にもフサフサと花が鈴なりです。

秋の日差しに輝く金木犀。私の大好きな秋の花の一つですが、必ず思い出す2つのイメージがあります。
一つは陽のイメージ。
この花の香りをかぐと、なぜか堀内孝雄の曲「君の瞳は10000ボルト」を思い出すのです。

鳶色のひとみに 誘惑のかげり
金木犀の 咲く道を…
思わず口ずさんでしまいます。年齢がばれてしまいそうですが…。
この曲が街に溢れていたのがちょうど秋のこの時期だったと思います。
軽快な歌謡曲の明るいイメージが、秋空に光り輝く金木犀の香りとともに思い出されます。
もう一つは陰のイメージ。
都内で雑誌の編集の仕事をしていた時のこと。
残業続きで疲れ果てて、一人暮らしの部屋への帰り道。
秋の夜風に乗って流れてきた甘い香りにふと見上げると、月明りに輝く金木犀。
ちょうど今頃、お月見の時期も重なっていたのでしょう。
金色に輝く月にハラハラと散る金木犀のきれいだったこと…。
まるで月の光が雫となってこぼれてきたよう…。
その風景と香りに癒され、静かな秋の夜のイメージとして、ずっと心に残っているのです。
その時から、私は密かに金木犀のことを「月雫香(げっかこう)」と呼ばせてもらっています。
金木犀は、素敵な思い出に浸れる、私にとってちょっと特別な花なのです。
そんな特別な金木犀ですが、この素敵な香りに出会えるのは年に一度。秋の日のほんの数日間。
なんとかもっと長く楽しめないか…ということで調べてみたところ、金木犀酒や金木犀シロップで香りを長く楽しむことができるそうなのです。
子どもと一緒に楽しみたいからシロップがいいなぁ…おっと、簡単手作り金木犀シロップのレシピを発見

「これだー

」と、さっそく花を収穫してきました。
「ごめんね…ちょっと早い剪定だからね…」と金木犀にお詫びを言いながら…。

本当は、咲いたばかりの花の方が香りが強いそうなのですが、まぁ、満開の花でも大丈夫でしょう。初めてなので試しに作ってみましょう。
これだけの枝で花はどれぐらい採れるのかしら??
さっそく、手作り開始です。
さて、金木犀シロップは上手にできたでしょうか…。今度報告しますね。
今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございます。