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もりのやまねの庭ぐらし~奥武蔵編~

自然の中で、小さな庭の日々のくらし、家族の記録…

ギンヨウアカシアの大手術

文化の日の休日。
害虫被害の処置のため、我が家は野戦病院と化しました

まずは、先日コガネムシの幼虫の被害を確認した、あのギンヨウアカシア・プルプレアです。

201110ギンヨウアカシア1

応急処置をしてから、約2週間が経ってしまいとても心配していたのですが、家族にも手伝ってもらって、ようやく本格的な手当てをすることができました。

大鉢に植えてあるので、私一人では移動すらできなかったのですが、
主人にガレージの空きスペースまで運んでもらって、手術開始です。


さっそく、幹をもって鉢から引き抜いてみると……

201111ギンヨウアカシア1

難なく抜けてしまいました
(映っているのは娘の足です…)

そして、抜いた株の根元を見てみると…いるわいるわ…
コガネムシの幼虫が次々と出てきました

201111ギンヨウアカシア2

根元に食い込んで、食事中のものまで
写真の土のところに見える白い丸っこいのが幼虫です。
根っこの下にも隠れて、この写真だけでも4匹が確認できます。

鉢の中の土を全部取り出し、中から出てきた幼虫の数、
全部でなんと38匹 

201111ギンヨウアカシア3

応急処置の時に駆除した4匹を合わせると、42匹……すごい数です

こんな大量の虫に根を食い荒らされたギンヨウアカシア…
どんなに苦しかったことでしょう…
もっと早く処置してあげれば…
ごめんよ~~

太い根しか残っておらず、元気を取り戻せるのかとても心配です…

発根を促すため枝を切り詰め、支柱をして、日陰で様子をみることにしました。

花芽もたくさん付いていて、来春の開花を楽しみにしていたので、大変ショックです。
これから気温も下がってくるので、根が張っていないと、寒さでさらにダメージを受けてしまう可能性もあります。無事冬を越せるのか…心配はつきません

とりあえず家の裏の日陰に移動し、経過観察をしましょう。
さしずめICUというところでしょうか…。




そして、もうひとつ、気になる鉢が…

大事に育てていたティートゥリーの木。
オーストラリア原産のフトモモ科の常緑植物。アロマオイルの定番ですね。

「メラルーカ」という名称(「メラルーカ」はティートゥリーの学名)で、園芸資材として売られていたものを小苗で購入。
寄せ植えとして使っていたものがかなり大きくなって、昨年は白いかわいい花をつけてくれました。
メディカルハーブとして使える品種かどうかは分かりませんが、新芽が赤く葉色がとても美しい種類です。

少し前から「鉢土の乾くのが遅くなったなぁ。涼しくなったからね」なんてのんきに思っていたら、数日前に、ちょっと鉢を動かそうと幹をつかんだ時、根元がグラグラ…。
「これはもしかして…」と思っていたのです。

こちらも株を引き抜いてみると、
案の定、なんの抵抗もなく抜けてしまい、
太い根しか残っていない無残な状態…

201111ティーツリー3
201111ティーツリー1


鉢土の中からは、大小18匹のコガネムシの幼虫が出てきました

201111ティーツリー2



とりあえず、枝を短く切り詰め、日陰で様子を見るしかありません…

201111ティーツリー4

かなり根が食害を受けているので、無事回復するか心配です。
もともと、オーストラリアの湿地帯原産なので、乾燥に弱いのです。
根が張っていないというのは致命傷ですよね…
おまけに、これから寒さが来るので、無事冬が越せるのか…難しい状態です




まったく、コガネムシの幼虫には参りました
2本の木の経過観察…また報告しますね。

みなさんも手遅れにならないよう、コガネムシの幼虫、お気を付けください。




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[ 2011/11/04 18:35 ] 病害虫 | TB(0) | CM(2)

強敵!!(その2-コガネムシの幼虫)

先日UPした、イラガ騒動の続編です。

イラガに刺された指を気にしながら、水やりを続けていた時のこと。
鉢植えのギンヨウアカシア・プルプレアの鉢の淵に、変な盛り上がりが…。

「あれっ」と思って、スコップを差し込むと、「ブスッ」と抵抗なく突き刺さりました。
「エッ あんなに根がびっしり張っていたのに??? これはやられたか~


そうです、これは害虫の仕業。このコガネムシの幼虫が犯人です

201110ネキリムシ
コガネムシの幼虫
ジムシともいわれる。カブトムシの幼虫に似ていますが、カブトよりは小型です。
鉢や花壇、菜園などで、植物の根っこを食い荒らしてしまいます。
(実は私、この記事を書くまで「コガネムシの幼虫=ネキリムシ」と思っていました。ですが、調べたところ、一般に言われるネキリムシは別の種類のようです)


201110ギンヨウアカシア3

ギンヨウアカシアの株元。スコップでつついてみると、土がフワフワで根っこがありません…
少し掘り起こしてみたら、大小4匹の幼虫が出てきました


201110ギンヨウアカシア1
ギンヨウアカシア・プルプレア(写真手前)
ミモザとも呼ばれます。オーストラリア原産。半耐寒性常緑高木。
新芽が赤紫色で、シルバーグリーンの葉色との対比が美しい品種です。
早春に、黄色の球状の花をたくさんつけます。
(写真奥はローレル<月桂樹>です)

我が家のは鉢植えのためちょっと貧弱ですが、今年の春はきれいな花を咲かせてくれました。
小苗から育てて3年。来年は庭に植えてシンボルツリーにするつもりだったのに…


201110ギンヨウアカシア2

涼しくなって、新芽が伸びだしていたのに、枝先が黄色く変色しています。
根っこが食い荒らされた影響が出ているのかもしれません。

一度鉢から抜いてコガネムシの幼虫をすべて駆除し、根の様子を確認して植え替える必要がありそうですね。

早急の対処が一番ですが、もう夕方…。
とりあえず4匹の幼虫を駆除したので、土を足し株元を固めて様子をみることにしました。
次のお休みに大手術となるでしょう…



こちらは同じ鉢に一緒に植えてあったタイム・フォクスリー。

201110タイム1

株を引っ張ってみると、なんの抵抗もなく抜けてしまいました。
根っこが、一部の太い部分しか残っておらず、これも瀕死の状態です。
すぐに植え替えて、日陰で様子を見ることにしました。


まったく、この虫はたちが悪いです。
根っこの部分だけそっくり食べてしまうので、発見が遅れてしまうことがあります。
鉢土の乾きが遅く、水切れでもないのになんだかグッタリしてるなぁ…と感じたらこの虫を疑っていいかもしれません。
あとは、モグラのトンネルのようなモコモコと続く盛り土のライン。
コガネムシの幼虫が移動した後です。これも発見の目印になると思います。



過ごしやすい季節になると、害虫も活発になって被害が増えるようですね。
最近アブラムシも増えてきたような…
レモンバームやパセリなどのハーブは、なんの幼虫かわかりませんが緑色のシャクトリムシのようなヤツにかなりかじられて、毎日虫取りしている感じです
その他にも、ヨトウムシ、ナメクジ、ダンゴムシなどなど…今シーズンもかなり悩まされました


2回も続けて害虫のお話で、ちょっと不気味な写真も多くて、ごめんなさい
この日の連続害虫事件はかなり衝撃的だったもので…記事にすることで、気持ちを鎮めさせていただきました


まぁ、庭仕事は、害虫との戦いなしでは語れないですものね…




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[ 2011/10/22 20:00 ] 病害虫 | TB(0) | CM(0)

強敵!!(その1-イラガ)

先日、クリスマスローズに水をやろうと葉に触れたとき、「チクッ」と指先に痛みが走りました。
最初はクリスマスローズの葉のギザギザに当たったと思ったのですが、だんだん痛みがひどくなり、チクチク…ピリピリ…なんだか広がっていくような感じ…。
「まさか…」と思って恐る恐る葉の裏をのぞきこむと…あぁ、やっぱり

201110イラガ2

そうです、こいつです
このイラガというガの幼虫の仕業でした。
今年2回目の被害です


急いで、患部を水で洗い流し、セント・ジョーンズ・ワートのチンキを塗りました。
しばらくして、痛みは治まり腫れあがることなく済みました。
このチンキは、虫さされ、火傷に効果絶大です


で、このイラガ、なんでこんなところにいたのでしょう?
クリスマスローズで見たのは初めてです。

思い当たることがあります。
まだ残暑が続く初秋。伸びすぎたモミジの木を剪定しました。
モミジには、毎年イラガが発生していて、今年も小さな幼虫がたくさんついていました。
イラガのついた枝を注意深く裁断しながらゴミ袋に詰め、口を縛り「やれやれ」と一息。
その袋を日当たりのいい庭の隅に放置しました。
「直射日光を浴びて高温で全滅するだろう…」とちょっと思って、昼休みを取りました。

午後、その袋を見てビックリ
なんと、イラガが脱走しているではありませんか
袋の外側…その近くの草花の葉にもウジャウジャ…
ヒャ~~~ 思わず悲鳴を上げてしまいました。

袋についたものには殺虫剤で、葉についたものはピンセットでつまみ…なんとか処分しました。
今回クリスマスローズで見つけたのは、この時の残党と思われます
近くの花台に置いてあったクリスマスローズにまで、移動していたのでしょう。
このイラガ、意外と素早く動けるんですね。ビックリです


今年は、ずいぶんイラガに悩まされました。
子どももいるので、もし触れたら…と思うとほんとに怖いです。


まずはバラに大発生。まだ小さな幼虫が群れでいたので、まとめて駆除できました。
それからカキ、ブルーベリー、モミジ、モッコウバラにもついてました。


201109イラガ2

これは、9月にブルーベリーについていたもの。
まだ小型ですが、沢山の毒針、見るだけでゾッとします


201109イラガ1

こんな、何かに切り取られたような葉を見つけたら、必ず近くの葉の裏にいます。
この時も近くに6匹いました


201110イラガ1

ブルーベリーで10月に入って見つけたもの。かなり成長してますね。
アオイラガと言うそうですが、背中の青いラインが不気味です




年々、イラガの発生が増えているような気がします。気候の変化のせいでしょうか?

夏から秋にかけて幼虫の発生が見られ、晩秋に繭を作り冬を越します。
毒針を持ちとても危険なので、葉の裏に見つけたらすぐ補殺します。
子どもやペットもいますし、口にするハーブもあるので、なるべく農薬は使わず、「見つけたら取る」を地道に続けています。


やはり、イラガが庭仕事の強敵№1ですね。
庭に出るときは、長袖、手袋忘れずに…

みなさんもどうかお気を付けください…。





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[ 2011/10/20 20:00 ] 病害虫 | TB(0) | CM(0)